一文字則宗(刀工)

備前一文字則宗(のりむね)  

備前福岡一文字派の祖
後鳥羽院御番鍛冶の正月番
古一文字

概要  

  • 備前小瀬住定則の子。
  • 備前太夫と称し、刑部允に任じられた。
  • 古剣書においては「菊一文字」と書かれる。最初に一文字銘を切った人という意味で「大一文字」とも呼ばれる。
  • 銘は、通常「則宗」二字銘だが、「二つ銘則宗」では「備前国則宗」と五字銘を切る。

著名作  

二つ銘則宗
享保名物。「革包太刀 (笹丸)則宗ノ銘アリ」。明治42年9月22日重要文化財指定。愛宕神社所蔵
飛切丸
昔の名物
太刀
銘「則宗」長78.5cm、反り2.7cm。正保3年6月6日に後の5代将軍綱吉(徳川徳松)が参詣の折寄進したもの。附の糸巻太刀拵は当時のもので、赤銅魚々子地に高彫金色絵の葵紋を配し、鞘は金平目地に葵紋を蒔絵し、柄と鞘を茶糸で巻いた豪華なものである。なかご生ぶ、目釘孔の上棟寄りに細鏨の二字銘。明治43年4月20日重要文化財指定、昭和26年6月9日国宝指定。東京都・日枝神社所蔵
太刀
銘「則宗」長二尺六寸四分。昭和4年(1929年)3月の日本名宝展覧会では土屋正直子爵所持。
太刀
銘「則宗」長80.1cm、反り3.3cm。鎬造り、庵棟。なかご切り、目釘孔2個半。土屋家伝来。 ※同物か
太刀
銘「則宗」なかご少し磨上。表棟寄りに細鏨の「則宗」二字銘。昭和16年7月3日重要文化財。三井記念美術館所蔵
太刀
銘「則宗」長80.1cm、反り3.3cm。なかご生ぶ、尻切。昭和9年1月30日重要文化財指定。岡山県立博物館所蔵
太刀
無銘伝則宗。大正15年4月19日重要文化財指定。山口県・忌宮神社所蔵
太刀
銘「則宗」長80.2cm、反り3.2cm。昭和9年1月30日旧国宝指定。岡山県立博物館所蔵

菊一文字則宗」  

  • 小説などで、「菊一文字則宗」と登場することもあるが、則宗作のもので菊紋に「一」文字を彫ったものは現存しない。
    • 詳細は「菊一文字」の項参照
      ただし則宗より後の時代の一文字派の一部に、菊紋と「一」銘を切る刀工はいる。

関連項目