備前長船元重(刀工)

元重(もとしげ)  

南北朝期の備前の刀工
古刀上々作、最上大業物

  1. 【初代元重】:二代元重と区別するために「古元重」と呼ばれる。備前ではなく伯耆元重とされる。
  2. 【二代元重】貞宗三哲。中古刀上々作。「備州長船住元重」貞宗門人とされ、貞宗三哲とも呼ばれる。伯耆日原出身で備前真光の弟子となる。

生涯  

  • 守重の弟で重真の兄と伝える。
  • 相州貞宗三哲の一人とされるが作風は関連が見いだせない。
  • 大蔵允

著名刀  

重要文化財  

見返り元重
折返銘「備前国長船住元重」刃長二尺三寸一分五厘。重要文化財
太刀
銘「元重」大正10年4月30日重要文化財指定。香川県歴史博物館所蔵。
太刀
銘「元重」長91.7cm。二代元重の作。重要文化財。初代高松藩主松平頼重が伯父の紀伊藩主頼宣の死去を弔ったのに対し、その子光貞から遺品として贈られたもの。本阿弥光忠折紙がつく。香川県立ミュージアム所蔵
銘「元重」東京国立博物館所蔵
金象嵌銘「元重/本阿(花押)」長87.6cm。鎬造、庵棟、身幅広く、反浅く、大鋒。帽子乱込み、先小丸、彫物表裏棒樋、樋先上がり、かき流す。なかご大磨上、先栗尻、新鑢目勝手下がり、目釘孔1個。備前長船元重の大太刀を磨上げたもので金象嵌は本阿弥光温。昭和29年3月20日重要文化財指定。個人蔵
無銘。1917年4月5日重要文化財指定。上杉神社所蔵
無銘元重。長68.4cm。越前宰相松平忠直所持。大磨上ながら所伝のとおり備前元重の作とみられるもの1953年11月14日重要文化財指定。東京国立博物館所蔵
脇差
銘「備前国長船元重」長44.8cm。平造、三つ棟、身幅広く重ね薄く、寸延び、僅かに反る。表梵字下に素剣、裏刀樋、腰に素剣の浮彫。茎生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔2個。昭和29年3月20日重要文化財指定。個人蔵

その他  

太刀
銘「備洲長船住元重」。刃長69.7cmの太刀造り、中心部に3cm位の摺上げ。天和2年(1682年)本阿弥光常の鑑定折紙折紙は二重の包み紙に包まれ、「備前国元重正真長サ弍尺参寸分□半表裏樋影樋少磨上之代参百五拾貫天和二年戌極月三日本阿(花押)」と書かれている。神奈川県指定重要文化財
鮭切り
山名相模守家重代の太刀
虎御前の太刀
竹中半兵衛所用 ※ただし備前元重ではなく、関兼常作の末古刀とみられている。
滝川一益所用
大は二尺一寸八分。表裏に棒樋。杢目肌に乱れ刃。「備州長船住元重 文和元年八月日」と在銘。小も同じく元重作で、一尺四寸四分。菖蒲造り、杢目肌、ぐの目乱れ。戦前まで伝わった。
短刀
銘「備州長船住元重/延文元年十月日」。長一尺一寸八分五厘、反り八厘。平造り、三棟、身幅広く僅かに反り。中心うぶ。昭和9年12月20日重要美術品指定、山田復之助氏所持。
薙刀
銘「備州長船住元重/建武五年三月日」昭和12年8月28日重要美術品指定。相馬恵胤子爵所持。
太刀
銘「元重/嘉元二年九月日」昭和15年9月27日重要美術品指定、島田真富氏所持。
銘「備州長船元重」昭和12年8月28日重要美術品指定、片岡貞喜氏所持。




備中青江元重  

備中青江刀工

銘「元重」長80cm。備中青江元重の作。明治14年(1881)9月に、長尾家から南龍神社に奉納されたもの。のち南龍神社が東照宮に合祀されたため、東照宮の所蔵となった。大正3年(1914年)4月15日重要文化財指定。紀州東照宮所蔵