信房(刀工)

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古備前信房(のぶふさ)  

備前の刀工
シンボウ

概要  

  • 備前延真の子。
    • 延房の父。読みが「のぶふさ」でかぶるため、親の信房はシンボウ、子の延房はエンボウと呼ぶ
  • 後鳥羽院の24人番鍛冶の9月番。
  • 注進物」に選ばれる。

著名作  

十万束
備前信房作の太刀。束とは(のぎ)稲十把のことで、一把は両手の拇指と中指でつかめる量をいう。一段を二百五十歩として時代は、五歩かの田から採れる稲の量を一束とした。これを脱穀すると一斗(現在の四升)となり舂き米となるとその半分として計算した。価格が稲束10万という非常に高価であるという意味で「十万束」と号がある。庄内酒井家伝来。御物
太刀
銘「信房作」附糸巻太刀拵。小鋒、鎬造、庵棟、細身で腰反り踏ん張りのある太刀姿。天正12年(1584年)の長篠の合戦の際、酒井忠次が恩賞として徳川家康より賜わり、永らく出羽庄内藩酒井家に伝わる。雉子股形のなかごは生ぶで、鑢目切り。目釘穴の上、棟寄りに古雅な「信房作」の三字銘が入る。昭和27年3月29日に重要文化財指定。致道博物館所蔵
織田信長からも長船派真光(長光の門人)(国宝)の太刀を長篠の合戦の恩賞として賜わり、信房の太刀と同様、庄内酒井家の重宝であった。
太刀
銘「信房作 常」長76.2cm、反り1.9cm。鎬造、庵棟、腰反踏張。鋩子乱込み、沸付き掃きかかる。なかごは雉股形、鑢目勝手下がり。目釘孔2個。昭和9年1月30日重要文化財指定。刀剣博物館所蔵
太刀
銘「信房作」昭和17年6月26日重要文化財指定。個人蔵
太刀
銘「信房作」長75cm、反り2.3cm。大正5年5月24日重要文化財指定。糸巻太刀拵、萌黄地丸龍宝尽紋金襴(「一文字信房」織出)、縞桐春慶塗刀箱。徳川光友寄進。目釘孔2個。個人蔵
摺丸
後鳥羽院所用という
桜丸
 
遠雁丸
 
新宝剣
壇ノ浦に沈んだ草薙宝剣の代わりの宝剣 ※延房との混同か
壷切り
宇都宮家伝来 ※延房との混同か
鹿切り
宇都宮下野守重代という。「壷切り」との混同とされる。

古一文字信房  

一文字派の刀工

著名作  

太刀
銘「信房作」長2尺3寸6分余、反り6分8厘。縞造、庵棟、身幅細く、磨上げながらも腰反り高く、小鋒。鋩子はのたれごころ先掃きかける。佩表に丸止めの腰樋が入る。なかごは磨上げ、先切る。鑢目浅い勝手下がり、目釘孔4個(うち2個を埋める)。享保3年(1718年)に土屋政直が老中を致仕した際に松平新太郎より贈られたもの。常陸土浦藩の土屋家に伝来したもの。昭和12年5月25日重要文化財指定。土浦市立博物館所蔵